MESSAGE
メッセージ

大人になっても心のカラフルさを失わない人たちに着て欲しいと思っています。-増田セバスチャン

今、なぜハイファッションなのか

僕は、「6%DOKIDOKI」というブランドを通して、原宿のストリートから生まれた”Kawaii”のスタイルを
90年代から20年以上発信し続けてきました。

20年前、”Kawaii”は、一部の人だけのものだったスタイルでした。
シンプル、モノトーンが大人っぽいかっこいいファッションだった時代、まだ20代だった僕も、
大人への反抗として、僕らのリアルをカラフルな色彩で表現し始めました。

しかし、そんなある意味アンチテーゼとして存在していた “Kawaii”をハイファッションに
取り込むのが流行になるという、当時の自分では想像もしなかった未来が現在にあると思っています。

このタイミングで、ハイファッションのど真ん中へ挑戦したいと思ったのが、
「6−D Sebastian Masuda」を立ち上げるきっかけです。

世界が「個性」を欲している

ブランドの立ち上げと並行して、僕は平成29年度文化庁文化交流使として、
馴染みのアメリカだけでなく、オランダ、南アフリカ、アンゴラ共和国、
ボリビアなど様々な国でアート活動を行いました。

たった一人で住むところを探し、毎日のごはんを工面し、現地の仲間を探し、
各地に染みわたる生のカルチャーに出会いました。でも、同時に感じた…世界の無個性。

日本から遠く離れた国の人々が僕のアートを必要としてくれているのは、なぜだろう。
ファッションの世界で言えば、大量生産・大量消費の中で、同じような服が作られ、みんながそれを着ている。
でもその一方で、多様性やダイバーシティという飾り立てられた言葉だけがもてはやされている。
でも、こんな状況で、どうやって自分らしさを表現したらいいんだろう。

形なぞりのクリエイティブでも通用してしまうこの世の中で、僕は「個性」をテーマに作品を作り始めました。
僕にとっては、アートもファッションもメッセージを伝える手段のひとつです。
この「6−D Sebastian Masuda」も、現代の個性とは何かと問うものにしたいと考えました。

こころに「カラフル」を隠し持った大人たちへ

そこで、今回の1st collectionでは、大量生産・工業製品をイメージさせるPVCなど、
普段ファッションではあまり使われない素材を多用し、個性の表現に挑戦しました。
一流のスタッフと、質の高い国内工場での縫製だからこそ実現できたデザインだと考えています。

テーマは【Noise it Colorful.】。
Colorfulといっても、目に見える表面的な色ではなく、内面的なカラフル=多様性を表現しています。
年齢を重ねても内面に沸々と残る「精神的なカラフルさ」を持ち続けるオトナ達へのメッセージを込めました。

親愛なるオトナの皆様へ

僕らの憧れた未来は、 もっとハッピーで色とりどりの世界だった。
オトナになるっていうのは、 確か自由を手に入れることだったよね?
誰かのコントロールで作られた個性なんて、
大量に作って吐き捨てられるチューインガムのようなもの。
どこかで歪んだ未来がやってきた。
今こそ叫ぼう
自分 を かき乱せ
“Noise it Colorful.”

内側に隠してしまっているあなたらしさを見つけてほしい。
大人になっても、心のカラフルさを失わない人たちに着て欲しいと思っています。

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